政策を聴く会、原稿

動画が公開されるようなのでその前にご紹介。秘書仲間にも協力してもらってかなり短くしたのですが、けっきょく原稿を見る暇もほとんどなく、短くした意味がほとんどなかったという、、で、かなりはしょってしまいました。

 こんばんは。田中けいです。
  
 まずはこの会の開催にご尽力をいただきました東さんはじめ、ご関係の皆さま、また、ご来場の皆さまに心からお礼を申し上げます。誠にありがとうございます。
  
 また、選挙を通じて政策をきそう水谷さんにも敬意を表します。どうぞよろしくお願いします。
  
 たったひとりから始めた活動も、今では多くの激励をいただけるようになりました。活動する中で、この町の誰もが、「今のままではダメだ、なんとかしなければ、なんとかしてほしい」と考えていたことが強く伝わってきます。
 町内をまわると、誰かが住んでいたおたくが、今では空き家になっている、毎年250人ずつ人口が減っている現実を目の当たりにしています。
 この人口減少に歯止めをかけ、町にかつての賑わいをとりもどす、持続可能な町をつくっていく。私ならそれが可能だ、と確信をしています。
  
 15年間、衆議院議員の秘書として、国会で、時に全国各地を歩きながら、様々な声をうかがい、政策を作ってまいりました。
 その経験と私の全身全霊をかけて、皆さまとともに南大隅町の活性化に取り組んでまいりたい、と決意をしております。
  
 国の大型事業を誘致して、都会に出なくても、この町で働ける、住み続けることができる選択肢を広げます。
 事業にともなう交付金を活用して、この町の課題を一つ一つ、解決してまいります。なんにでもチャレンジできる可能性にあふれる町にすることで、子どもたちの夢を、広げてまいります。
 多くのお宅の玄関に、お子さん、お孫さんの写真が飾ってありました。親子孫の三世代、いつまでも、この町に、一緒に住める、近くに住める。大好きなおじいちゃんおばあちゃん、大好きなお孫さんにいつでも会いに行ける、そんな町を作ってまいります。
  
 もちろんこの事業に根強いご懸念を、皆さまがお持ちであることも承知をしております。
  
 これまで、この事業についてしっかりと学び、私自身は、100%間違いなく安全だ、と理解をしています。しかし、まず受け入れようと私が提案しているのは、事業そのものではなく、調査です。その調査だけでまず、20年をかけます。その20年の間に、国からは皆さまにしっかりと安全性について説明させ、担保させ、保証させます。
  
 そしてもし20年後に、この間の国からの説明に納得がいかなければ、町の側から、私たちの側から、「やっぱり受け入れはできない」と決定できる。
 まずは2年間の文献調査、この地域の地質や地盤について書かれた論文を調べるだけです。それだけで、20億円の交付金を受け取れます。今の税収の4倍です。その後4年間の概要調査では、ボーリング調査をします。この4年間で70億円の交付金。その後14年間の精密調査。実際に穴を掘って、どういう地盤になっているのか、本体事業の工事が可能か、どういう設計にすれば安全か、を調査します。その20年の間、廃棄物が来ることは一切ありません。20年後、実際に受け入れるかどうかは、私たちで決めることができるんです。
  
 第一次産業、農業、林業、漁業、畜産業に従事されている方々の、風評被害によって、価格や需要が落ち込むんじゃないかというご懸念もごもっともです。しかしご安心ください。昨年、北海道の寿都町と神恵内村がこの事業の誘致に手を挙げました。風評被害が起こったか?まったく逆のことが起きたんです。この事業に手を挙げたことで全国的に報道され、全国の皆さんが、ここはこんないいものを作ってるんだ、と知って、二つの自治体では、ふるさと納税が一気に増えた。ふるさと納税の返礼品の多くは、一次産品、農産物、畜産物、海産物です。つまり、風評被害で需要が落ち込むどころか、需要が増えました。
  
 大間のマグロには、毎年最高の値段がつきます。大間という町は、青森県むつ市、六ケ所村の隣町です。いいものを作れば、消費者は、品質をきちんと理解して、高いお金を出して、買ってくれます。風評被害はまったく心配ありません。万が一、何らかの風評被害が起きたとしても、しっかりと国に補償をさせていく、また、交付金の中で補償をしていく。それも十分に可能です。原子力産業のある町で、一次産業で生計を立てている方もたくさんいます。私自身がトップセールスマンとして、皆さんが作られたものを全国に売り歩きます。
 一次産業に従事している方々の所得も同時に向上できる、これもお約束致します。
  
 「自然を守りたい」という切実な声があります。私も同じ思いです。この豊かな自然を子や孫に残していきたいと考えています。誘致をしてこそ、守るべき自然を守れる。この2か月で、町内のすべての道を、自分自身の足であるきました。いたるところで、空き家、放置車両を目にしました。それらの中にはプラスチックごみが大量に放置されています。長い海岸線の漂着ゴミも大きな問題です。それらの処理にも、財源が必要です。長期的な視点に立てば、町内のただ一点に天然由来のコンクリートで穴をあけるだけの事業と、半永久的に分解されないとされる人工プラスチックとでは、プラスチックごみのほうがはるかに環境に悪影響を与えます。そして、野山が荒れるからこそ、猿やイノシシが畑を荒らす。里山の環境整備を進めることで、それらの対策もしていかなければならない。美しい自然を守り、子や孫に伝えていきたいからこそ、そのための財源を確保したい、と考えています。
  
 もう一つ、伺った声がありました。「この事業を誘致しても特定の人だけが儲かるだけではないか、利権じゃないか」と。この町で、これまでいろんな疑惑があったことも承知をしております。しかし私は、この事業は、町のすべての人が恩恵を受けることができると確信しているので、悪いイメージを払しょくしたい。だからこそ、何も隠しません。選挙には不利になることも承知のうえで、敢えてこの事業を誘致しますと、政策に最初から掲げました。そしてもう一つ。「町内でつかえる商品券をひとりあたり30万円分おくばりする」という経済政策です。最初の2年、文献調査で受けとれる20億円の交付金を、誰の目にも公平に、平等に使う。20億円を今の人口で割れば、ちょうど一人当たり30万円なんです。これを平等に皆さんに分配します。
 そしてその後の4年間で受け取る70億円。これで町の課題を解決していきます。
  
 たとえば、今この町では、携帯の電波が通じないところがあります。仮にそこで事故や急病人があったら、119番もつながらず、命も守れない。そんな状況を解消してまいりたい。
  
 今、我が国でも、大都市の一部で5Gの導入が進んでいます。この技術を、いち早く南大隅町内全域に張り巡らせたい。インターネット環境が整備されれば、様々なサービスを提供できる。
  
 たとえば、見守りサービス。坂の下に一人で住んで、もう家の外に出ることもできない。というご高齢の女性の様子を見るために、ご友人の、これまたご高齢の女性が、毎日急な坂道を、杖をつき通っています。その現場を目撃しました。インターネット環境が整備されれば、ご友人同士、あるいは役場から、いつでも様子を確認することができる、そんな環境を整えていきます。
 また、遠く離れたお子さんやお孫さんと、ご家族と。いつでもご自宅のテレビで、高画質のテレビ電話ができるようにもなります。オンライン診療でいつでもお医者さんにも相談できる。
  
 10年後には、自動運転の時代が来ると言われています。最近運転が不安だな、という方も、車に行き先を指示すれば、車が自動的に目的地に連れてってくれる。そんな時代がもうすぐそこまで来てるんです。この自動運転の技術、本来、南大隅町のような、過疎化と高齢化が進む町にこそ導入されれば、非常に生活が便利になりますが、全ての地域にインターネット環境が整備されていなければ使えないんです。また、道路もきれいでなければならない。今、山道に少し入れば、木の枝や落石、のり面の崩壊が放置されている。そうしたものも、この交付金を活用することで、しっかり整備をしてまいりたいと考えています。
  
 自動化されるのは車だけではありません。トラクターも、ドローンも、自宅に居ながら操作できる。農業・畜産業・漁業・林業をスマート化して、交付金を活用しながら、生産性向上、所得向上を必ず実現します。
  
 そして、子ども達の夢を広げるために。オンライン授業を町で契約します。子供たちが希望すれば、都会の予備校の授業を、町にいながら受けられる。日本の西の果て、与那国島では、東京の大学生と、島の子供たちをオンラインでむすんで、個別の指導をしてもらうことで、全国学力調査でトップになった。子供の可能性は無限大です。大人が環境を用意してあげれば、いろんな選択肢が、可能性が子供たちに広がっていく。そうしたことも、この交付金を活用することでやっていきます。
  
 もちろん、教育だけでなく、子育てにかかる費用も徹底的に支援していく。「子供が生まれたら家計が大変」な社会から、「子供が生まれれば生まれるほど、子育てをするほど生活が楽になっていく」社会に変えることで、この町の少子化を食い止める。それを全国に示すことで、日本全体の少子化を食い止めていきたい。この町を、日本のモデル都市にしていきたい。そう決意をしております。
  
 また、町で生まれる人、町に残る人を増やすだけではなく、この町に住んでみたいと思う人を、増やしてまいります。今、地方で、オンラインで仕事をしたいという人がたくさんいます。そうした需要をこの町で受け入れていく体制を整えていきたい。空き家がたくさんある。視点を変えれば、少し整備していくだけで、移住者の受け皿になる。これまでの空き家バンクのように、改修すれば住めます、補助金出します、ということではなく、町で先に改修をしていく。交付金を使えば、空き家をきれいに改修して、自然豊かな地方に住んでみたいオンラインで仕事をしている人たちを呼び込むこともできます。
  
 最先端の技術をこの町に取り入れていくことで、皆さんの生活を、福祉を、日本の最先端のものにしていきたい。
  
 私がはっきりと誘致を明言したことで、反対の方々の活動も活発になってきました。「何百年もかかる大変な事業だ」とビラに書かれている。しかしそれは政治家の考え方ではありません。私ならば、「だからこそ何百年もこの町に働く場ができる、何百年も国がこの町の存続を担保してくれる」と考えます。「完全な技術は確立されていない」とも書かれています。私ならば「だからこそ最先端の技術者、科学者が集まる最先端の町になる」と考えます。
  
 なんでもそうです。マイナスからプラスに。ネガティブからポジティブに。発想の転換をすることで、視点を変えることで、未来を大きく開いていくことができるんです。
  
 馬毛島の基地建設についてもそうです。発想を変えれば、未来が開ける。沖縄県にある道の駅で一番観光客が多く来るのは、嘉手納です。その観光客は、米軍を見たくてやってくる。命がけの訓練に対して失礼な物言いですが、観光資源にもなりうるんです。馬毛島に自衛隊の基地ができるなら、私は、航空祭の開催を交渉してまいります。佐多岬の上空にブルーインパルスが飛べば、間違いなく、全国の自衛隊・航空機ファンが押し寄せます。
  
 この、見方を変える、視点を変えるということを、私はこれからも皆さまにお示ししてまいりたい。
  
 消滅可能性都市から、持続可能な町へ。
 本土の最南端から、日本の最先端へ。
  
 南大隅の可能性は無限大です。皆様のお声を、皆様の思いを。私、田中慧に、お寄せください、ぶつけてください。すべてを受け止め、命がけで、全力で、取り組んでまいります。
 先日、佐多の辺塚で、演説をしておりましたら、わざわざご自宅から出てきていただいて、「おばちゃんたちを助けてね」と言われました。大中尾では、もっと早く来てほしかったとおばあちゃんが泣き出した。こうしたお一人お一人のお声を。これまでの政治や行政が、救えて来なかった、こうした思いを。私、田中慧は、全て背負ってまいります。6719人町民全員の、生活、暮らし、人生、そして夢を、わたくし、田中慧はすべて背負って、汗をかいてまいります。
  
 38才、これまで15年、政治の現場で汗をかいてまいりました。十分に経験を積んでまいりました。その自負がございます。全国にネットワークがある。もちろん、国会にもパイプがある。それらをすべて使って、この町の課題を、ひとつひとつ、そしてすべてを解決していく。
  
 田中慧は即戦力。皆様と共に、南大隅に新しい風を起こしてまいります。
  
 どうか引き続きのご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。